2008年12月11日
255.ロシアから愛をこめて
007/ロシアから愛をこめて (創元推理文庫)
posted with amazlet at 08.12.31
イアン フレミング
東京創元社
売り上げランキング: 75957
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■読もうと思った理由
新版が出たというのでふと読みたくなった。本が好き!の献本。
■内容と感想
著者はイギリス人、ジャーナリスト出身で諜報活動の経験を活かして1953年から007シリーズの作品を書き始めた。10年後の1963年から年1本ずつ映画化され、この「ロシアから愛をこめて」で世界中で大ヒットして有名になる。
ソ連はこれまで痛い目にあわされてきたイギリスに報復措置をとることとなる。そのターゲットとして腕利きスパイのボンドを暗殺すべく、美人スパイ、タチアナを餌に、グラントにトドメをささせると言うストーリー。
主役のボンドが登場するまでがちょっと長い。今回のボンド暗殺に至るソ連の状況、特に公式殺人機関スメルシュの実態やボンド暗殺任務を担当する主席死刑執行官グラントの話が前段で展開される。これが、かなり興味深く、引きづり込まれる。
○興味深い点
・ソ連や西欧諸国の陰の部分をかいま見ることができたこと
・スパイのやり口
・ジプシーの会食、オリエント急行、パリのホテルでのスリリングなシーン
○興味ある登場人物
・ロシアの死刑執行人 ドノヴァン・グラント
グラントはもともとはイギリス人で、子どもの頃から満月の晩に血が騒ぐ、いわゆる狼男だ。自ら望んでソ連の当局に自分を売り込み、その特異性と才能を見込まれてスメルシュに採用され死刑執行官に。寡黙な日常に対して、ボンドをしとめる直前で饒舌になり、結果的にしくじる様が間抜け。少々解せない人間描写とストーリー展開だ。
・スメルシュ第二課長(女性)ローザ・クレップ
男女両刀使いで有能。もし、私の上司だったら、吐きそうになるくらいの拒絶反応を示しそう。・英国秘密諜報部員 ジェームス・ボンド
スパイとしての有能さと女性にもてるスマートさは評価する反面、同性だったら相当嫉妬するだろう。しかし、1つ軽率な判断があったと思う。あの場面は直感で私でも怪しいと思ったくらい。
・英国秘密情報部トルコ局主任 ダーコ・ケリム
個性的なキャラクターと英国、ボンドに対する忠誠心、人脈には感服。グラント同様、育った環境や家族関係なども興味深い。
○得たモノ
ソ連、イギリス、トルコの3ヵ国の人物が登場するが、それぞれの国民性、メンタリティが大きく異なることを実感した。また、それぞれの国の組織力や忠誠心、当時の西側と東側との軋轢、均衡、スパイや死刑執行人の存在や人災育成なども知ることができ、勉強になった。
ボンドの窮地におかれた際の冷静な判断と行動は学ぶべきモノがある。
一方、人を信じるときの判断基準は慎重にしなければいけない。常識を疑うことも大切。
実は007シリーズの原本を読むのは初めて。映画は見た記憶があるのだけれど、ストーリーは忘却の彼方。タイトルを「ロシアから愛をこめて」と「から」と「より」を間違って覚えていた。テーマソングの「From Russia with Love」が頭の中にあったからもしれないと重いながら、ググってみたらWikipedeia他「ロシアより愛をこめて」となっているし、DVDも。つまり、本は「から」で映画は「より」ということだった。ふむふむ、調べてみるものだねぇ。大したことではないけれど、疑問は解決しておいた方が気分がいい。それにしても、どうしても、初代ボンド役のショーン・コネリーを想像してしまい、現在のダニエル・クレイグはしっくりこない。イメージだけで判断しても公正ではないので、2009年1月に最新映画「007 慰めの報酬」が封切られるので見てみることにしよう。
■読了日 08/12/11
■本のプロフィール
イアン フレミング (著), Ian Fleming (原著), 井上 一夫 (翻訳)
価格:¥ 987 (税込)
# 文庫: 373ページ
# 出版社: 東京創元社 (2008/11)
# ISBN-10: 448813808X
# ISBN-13: 978-4488138080
# 発売日: 2008/11
# 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
・ソ連や西欧諸国の陰の部分をかいま見ることができたこと
・スパイのやり口
・ジプシーの会食、オリエント急行、パリのホテルでのスリリングなシーン
○興味ある登場人物
・ロシアの死刑執行人 ドノヴァン・グラント
グラントはもともとはイギリス人で、子どもの頃から満月の晩に血が騒ぐ、いわゆる狼男だ。自ら望んでソ連の当局に自分を売り込み、その特異性と才能を見込まれてスメルシュに採用され死刑執行官に。寡黙な日常に対して、ボンドをしとめる直前で饒舌になり、結果的にしくじる様が間抜け。少々解せない人間描写とストーリー展開だ。
・スメルシュ第二課長(女性)ローザ・クレップ
男女両刀使いで有能。もし、私の上司だったら、吐きそうになるくらいの拒絶反応を示しそう。・英国秘密諜報部員 ジェームス・ボンド
スパイとしての有能さと女性にもてるスマートさは評価する反面、同性だったら相当嫉妬するだろう。しかし、1つ軽率な判断があったと思う。あの場面は直感で私でも怪しいと思ったくらい。
・英国秘密情報部トルコ局主任 ダーコ・ケリム
個性的なキャラクターと英国、ボンドに対する忠誠心、人脈には感服。グラント同様、育った環境や家族関係なども興味深い。
○得たモノ
ソ連、イギリス、トルコの3ヵ国の人物が登場するが、それぞれの国民性、メンタリティが大きく異なることを実感した。また、それぞれの国の組織力や忠誠心、当時の西側と東側との軋轢、均衡、スパイや死刑執行人の存在や人災育成なども知ることができ、勉強になった。
ボンドの窮地におかれた際の冷静な判断と行動は学ぶべきモノがある。
一方、人を信じるときの判断基準は慎重にしなければいけない。常識を疑うことも大切。
実は007シリーズの原本を読むのは初めて。映画は見た記憶があるのだけれど、ストーリーは忘却の彼方。タイトルを「ロシアから愛をこめて」と「から」と「より」を間違って覚えていた。テーマソングの「From Russia with Love」が頭の中にあったからもしれないと重いながら、ググってみたらWikipedeia他「ロシアより愛をこめて」となっているし、DVDも。つまり、本は「から」で映画は「より」ということだった。ふむふむ、調べてみるものだねぇ。大したことではないけれど、疑問は解決しておいた方が気分がいい。それにしても、どうしても、初代ボンド役のショーン・コネリーを想像してしまい、現在のダニエル・クレイグはしっくりこない。イメージだけで判断しても公正ではないので、2009年1月に最新映画「007 慰めの報酬」が封切られるので見てみることにしよう。
■読了日 08/12/11
■本のプロフィール
イアン フレミング (著), Ian Fleming (原著), 井上 一夫 (翻訳)
価格:¥ 987 (税込)
# 文庫: 373ページ
# 出版社: 東京創元社 (2008/11)
# ISBN-10: 448813808X
# ISBN-13: 978-4488138080
# 発売日: 2008/11
# 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm











